2010/11/02

$システムトレード戦略フェスタ。$

エンジュクのシステムトレード戦略フェスタに参加してきました。

講師は、夕凪さん、斉藤正章さん、土屋賢三さん、一角太郎さんの4人。四者四様の内容で大変勉強になりました。

夕凪さんはイベント投資について。土屋さんを師事していらっしゃるのか「僕は前座を務めさせていただきます。」と謙遜されていたけれども、内容はとても分かりやすくて勉強になりました。イベント投資の優位性は相手が見えていること。これはシステムに取ってとても重要な「裏付けがある」と言うことと等しいわけですから、とても有効な戦略だと感じました。

斉藤さんは、個人投資家流ヘッジファンド作成講座と言うことで、買いと空売りを混じえた戦略の展開を講義されていました。斉藤さんと言えば、暴落時の逆張り戦略で有名であるそうですが、現在は複数の戦略を並行して運用し、今年もしっかり利益を出していらっしゃるようです。

土屋さんは、システムトレードの初歩という内容。初歩と言っても、向いている方向が違うと頭がパニックになる内容です(笑。blogで予習しておいたので助かりました。生土屋さんはカッコよかったなぁ。

最後の一角さんは、少し毛色が変わった内容で、現在の市況とか、ご自身で運用されているシステムの内容についても触れられていました。セミナー慣れしていらっしゃるのか、他の方と違って講義中に動きがあって楽しかったです。

どの方の講義も大変勉強になりましたし、こういうセミナーは初めてだったのですが、回りの空気というのも非常にいい刺激になりました。



このセミナーに参加された方がblogとかSNSで感想を書かれているのをいくつか読ませていただいたのですが、土屋さんを師事されている方々にとっては、斉藤さんや一角さんの講義は物足りなかった感を文面から感じました。おそらく、お二方の戦略がパターン認識におけるシステム運用、つまり裏付けのない戦略だからなのでしょう。

でも、僕はそうは感じませんでした。夕凪さんのイベント投資はともかく、普段の検証において、システムに裏付けを取る、ないし裏付けをとってシステムを確立できる可能性はとても低いと感じています。とてもクレバーな脳と、その世界の空気を感じれる環境にいるかどうかなどで、確率は少し上がると思いますが、それでも勝ち組の割合が物語っているのは、低いという事実でしょう。

斉藤さんも一角さんも裏付けがないことは重々承知していらっしゃるはずです。なぜなら、だからどうするかをお二方は発言されていらっしゃるからです。

斉藤さんは、デタラメなシステム(裏付けのないシステム)を採用してしまうことを初めから予定して、そのために複数のシステムを運用する。
一角さんは、このシステムは利益が出ているが、何故出ているのかは分からない(裏付けがない)。でも、裏付けがあろうがなかろうが明日には使えなくなるかもしれないわけだし、とにかく売買する。

と、いうような内容をおっしゃっていたような気がします(僕の拡大解釈の可能性もありますが、笑)。お二方の考え方も、相場を生き残るためには心に留めておいたほうがよいと僕は感じました。土屋さんのおっしゃる様な方向を向くことは絶対条件ですが、ゴールへの可能性が低い分、完璧を目指すと運が悪ければ一生検証マニアとして終わる可能性があるのですから、斉藤さんのように不確実を考慮して運用する柔軟な思考、一角さんのような不確実に対する度胸も十分見習うべきことであると思いますし、初めから壁を作るのは実にもったいないと感じます。

…なんちゃって、生意気言ってスミマセン(笑。

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